山陰海岸

概要

京都、兵庫、鳥取の三府県にまたがる延長75kmの海岸公園で、兵庫県では但馬海岸と、円山川の河口から玄武洞に至る河畔が区域に含まれている。地形や地質が複雑で変化に富んでおり、海食崖、洞門、岩礁などの海食地形や、節理の発達した安山岩、玄武岩、流紋岩などが各所で見られる。また、砂浜も点在し、気比の浜、竹野浜、浜坂など海水浴の適地となっている。

見どころ

●但馬御火浦(国指定名勝・天然記念物) : 香住町余部善伊笹岬から、浜坂町観音山までの8kmのあいだに、釣鐘洞門、十字洞門などの洞門のほか、鋸岬、三尾ノ松島、三尾ノ大島が続いており、変化に富んだ断層・柱状節理・海食洞・岩脈がみられる。●玄武洞(国指定天然記念物) : 六角形・五角形などの柱状節理に板状節理が生じた玄武岩の岩壁で、玄武洞、青龍洞、朱雀洞、白虎洞があり、それぞれに特徴のある節理が見られる。「玄武岩」の名前はここにちなんでつけれれた。●猫崎 : 竹野川河口に形成された長さ1.2km 、幅250mの陸繋島で、兵庫県の最北端に位置する。また、半島につながる長さ700m、幅70mの砂浜は、但馬海岸随一の海水浴場で、近くにスノーケルセンターを併設した休暇村が整っている。●来日岳 : 城崎温泉の南西にある公園内の最高峰(567m)で、豊岡盆地や日本海が一望でき、晩秋の早朝には、山頂から雲海を見ることができる。

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