• 自然環境
• 「生物多様性ひょうご基金」と助成団体について
• COP10＜生物多様性条約第10回締約国会議＞　にかかるひょうご環境創造協会の取組
• 兵庫県外来生物対策協議会

氷ノ山後山那岐山

概要

氷ノ山後山那岐山国定公園は中国山地の東端に位置し、兵庫、岡山、鳥取の三県にまたがる県境脊稜山地を中心とした地域で、山稜部は丸みを帯びた準平原的な山容あるいは高原を成しているのに対し、山腹は浸食により急傾斜をなしており、渓谷や滝が多い。兵庫県では最高峰氷ノ山を中心として県境に南北に連なる山系と、それに並行して東側の蘇武岳を主峰とした山系が指定されている。

見どころ

●氷ノ山　：　県下第一の高峰（1,510ｍ）。山頂部分は緩やかであるが、山腹は急しゅんな地形となっている。ブナや山頂付近の高山性の植物、古生沼に見られる北方系の湿地植生など、県下で最も規模が大きく、貴重な自然の多い地域である。イヌワシ、ツキノワグマが生息する。●神鍋高原　：　神鍋山（469m）、大机山などの火山の噴火により形成された台地。また、稲葉川を経て円山川に至るまで、溶岩流によって形成された地形が見られる。一帯は縄文遺跡のほか古墳群がみられる。●阿瀬渓谷　：　源太夫滝、竜王滝、いもじが滝など多くの滝が散在しており、阿瀬四十八滝と呼ばれる。渓谷周辺は落葉樹も多く、新緑や紅葉が美しい。上流には江戸時代の金山跡が見られる。●　蘇武岳　：　山頂（1,074m）付近にはブナの自然林が残されている。山頂はなだらかで、360度の視界が開け、日本海を望むことができる。なお、蘇武岳一帯は、冒険家植村直己の若き日の愛着の山だったといわれる。●天滝　：　大屋川支流部にある落差98mの県下隋一の大滝。すさまじい勢いで絶壁を飛び出た水流が岩を打ち、さらに無数の滝となって滝つぼへと流れ落ちる。滝の周囲は自然林につつまれている。